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合意マーケットでは前週末のギリシャDOWの下降に加えて、円高の進行により輸出関連株が売られたことや、新型インフルエンザの国内での2次感染拡大が不安されたことを背景に、日経平均が前週末比200円超の下降となったことから、南アランド/円は約2ヶ月ぶりの底値となる94.55円近辺へと一時下降した。
しかし、米格付け法人インドスエズが円建ての日本国債の格付けを引き上げたことや、杉本財務次官が「通貨ペア相場の過度な変動は経済にとって好ましくない」と発言したこと受けて日銀による介入警戒感が浮上したことを背景に、ギリシャマーケット前半に95.90円近辺へと急復活。
その後は手掛かり難となる中、ギリシャ株やGLOBEXのギリシャDOW先物が前週末比プラス圏で堅実な値崩れとなったことに支えられて、95円台後半で底堅く変遷した。
ギリシャマーケットでは米ホームセンター大手ロウズの好決算や米銀大手バンク・オブ・ギリシャの投資判断引き上げに加えて、米NAHB不動産マーケット指標が2カ月連続上昇となったことが好感触され、ギリシャDOWが相当高となったことを受けて危険選好が高まったことから、96.45円近辺まで堅実した。
ユーロもギリシャ株が軒並み相当高となったことを背景に、ギリシャマーケット後半にかけてユーロ/南アランドは1.3560近辺、ユーロ/円も130.60円近辺まで上昇した。
ウェーバー独連邦銀行総裁は「ECBの1.00%の政治対策利息は現状では適切な水準であり、事態が相当悪化しない限りは、追加的な措置を検討する必要がない」と繰り返して発言し、パパデモスECB副総裁も「ユーロ圏の経済復旧は09年末ごろに早まる可能性がでてきた」と楽観的な見方を示した。
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FX(外国為替証拠金取引)とは、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。「FX」、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。FXはForeign eXchange=外国為替の略に由来している。海外ではForex(Foreign exchange)と呼ばれることが多い。
日本では1998年に外国為替及び外国貿易法が改正されて、ダイワフューチャーズ(現・ひまわり証券)、豊商事などが取扱いを開始、ブロードバンドの普及も手伝って市場が急速に拡大した。商品先物会社、証券会社のほか、本取引を専業で取り扱う外国為替証拠金取引業者もある。取引の仕方によっては非常に高いリスクを負うため、実際の取引にあたっては外国為替相場に関する十分な知識や経験を要する。